新年の挨拶のスピーチの締めの言葉指導で2代目社長が輝いた
皆様、こんにちは。プラチナトーク代表、話し方コンサルタントの船越美香です。
新しい年が始まり、多くの企業で経営者の方が社員に向けて新年の抱負を語る機会があったことと思います。この「新年の挨拶」、一年の始まりに組織の方向性を示し、社員の士気を高める非常に重要なスピーチですよね。
特に難しいのが**「締め」の言葉**ではないでしょうか。 素晴らしい内容を語っても、最後の締めがありきたりだったり、尻すぼみになってしまったりすると、スピーチ全体の印象が薄れ、せっかくのメッセージが聞き手の心に響きにくくなってしまいます。良い締めは、スピーチ全体を凝縮し、聞き手の心に深く刻み込み、未来への希望と一体感を生み出す力を持っています。
先日、まさにこの「新年の挨拶の締め」に悩んでいらっしゃった、ある企業の2代目社長 A様のサポートをさせていただきました。今日はその時のエピソードをご紹介したいと思います。
熱意はあるけれど、「締め」に悩む2代目社長
A社長は、先代から事業を引き継がれたばかり。会社をさらに発展させたいという強い熱意をお持ちの、エネルギッシュな若き経営者です。社員の前で初めて行う新年の挨拶は、ご自身の言葉でしっかりと未来へのビジョンと決意を伝えたい、と意気込んでいらっしゃいました。
スピーチの内容自体は、事前にしっかりと準備され、素晴らしいものでした。現状の課題認識、新しい取り組み、そして社員への期待。熱い想いが伝わってくる構成です。
しかし、A社長には一つ、大きな悩みがありました。それは、 「どう締めくくれば、社員の心を一つにし、一年間のモチベーションを高められるのか分からない」 ということでした。
「内容は話せるのですが、最後の最後で『今年も頑張りましょう』だけだと、なんだか締まらない気がして…。社員みんなの心に火をつけるような、力強い言葉で終わりたいんです。」
A社長のお気持ち、痛いほどよく分かります。締めの言葉は、スピーチ全体の印象を決定づける重要な要素。ここで聴衆の心を掴めるかどうかで、スピーチの成否が決まると言っても過言ではありません。
プラチナトーク船越の「締め」の指導ポイント
そこで、私、船越美香がA社長の想いを形にするお手伝いをさせていただきました。単に格好良い言葉を並べるのではなく、A社長自身の言葉で、心からのメッセージとして伝わる「締め」を一緒に創り上げていくことを目指しました。
具体的には、以下の点に重点を置いてアドバイスとトレーニングを行いました。
- メッセージの核心を凝縮する: スピーチ全体を通して、A社長が社員に最も伝えたかった「核」となるメッセージ(例:「変革への挑戦」「チームワークの重要性」「お客様への貢献」など)を、短く、印象的な言葉に凝縮しました。
- 未来への希望を示す言葉を選ぶ: 単なる現状確認や精神論ではなく、「一年後、私たちは〇〇という景色を共に見ています」「力を合わせれば、△△という目標は必ず達成できます」といった、具体的でポジティブな未来像を語ることで、聞いている社員がワクワクするような言葉を選びました。
- 「自分ごと」として捉えてもらう呼びかけ: 「社員の皆さん一人ひとりの力が必要です」「さあ、一緒に新しい歴史を創りましょう!」といった、参加意識を高め、一体感を醸成する「呼びかけ」の言葉を効果的に使う練習をしました。
- 言葉に命を吹き込む「伝え方」: ここは、元フリーアナウンサーとしての私の経験が活きる部分です。締めの言葉に込めた決意や熱意がストレートに伝わるよう、声のトーン、力強さ、話すスピード、そして最も重要な「間」の取り方を徹底的に練習しました。自信に満ちた、しかし誠実さが伝わる表情や視線も大切です。
A社長は非常に熱心に、何度も言葉を練り直し、声に出して練習を繰り返されました。最初は少し照れくさそうにされていた「呼びかけ」も、練習を重ねるうちに堂々と、力強く、心からの言葉として発することができるようになりました。
迎えた本番、そして社員の変化
そして迎えた新年挨拶の本番。
A社長は、準備された素晴らしい内容を、自信を持って社員に語りかけました。そして、いよいよ締めのパートへ。
練習の成果が存分に発揮され、A社長の力強く、未来への希望に満ちた締めの言葉が会場に響き渡りました。それは、取ってつけたような美辞麗句ではなく、A社長自身の覚悟と、社員への深い信頼が伝わる、まさに「魂のこもった言葉」でした。
スピーチが終わった瞬間、会場は万雷の拍手に包まれました。社員の方々の表情は、期待と興奮で輝いていたそうです。
後日、A社長から興奮した様子でご連絡をいただきました。 「船越さん、やりました!スピーチの後、社員たちの目つきが明らかに変わったんです。『社長についていきます!』『今年はやってやろう!』という声もたくさんもらいました。締めの言葉一つで、こんなにも会場の空気が変わるなんて…。本当にありがとうございました!最高のスタートが切れました!」
このご報告をいただき、私も本当に嬉しく思いました。
スピーチの成功は「締め」で決まる
今回のA社長の事例からも分かるように、スピーチ、特に新年の挨拶のような重要な場面での「締め」は、単なる終わりではありません。それは、あなたのメッセージを凝縮し、聞き手の心に深く刻み、未来への行動を促すための、最も重要なパートなのです。
もしあなたが、 「人前で話すのは苦手ではないけれど、最後の締め方が分からない」 「もっと聞き手の心に残るスピーチがしたい」 「リーダーとして、言葉でチームを鼓舞したい」 と感じていらっしゃるなら、ぜひ一度プラチナトークにご相談ください。
元フリーアナウンサーとしての長年の経験に基づき、あなたの言葉が最も輝き、聞き手の心を動かすための具体的な「伝え方」のコツを、マンツーマンで丁寧にお伝えします。
新年の挨拶はもちろん、大切なプレゼンテーション、朝礼、会議、あらゆる場面での「伝える力」を向上させるお手伝いをさせていただきます。
あなたの言葉で、未来を動かしましょう。
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